・どうも動作がもっさりしている(アプリの起動とかホーム画面への移動、ホーム画面スクロールなど)
・Bluetoothヘッドセット(MW600)にて音楽を聴いていて音飛びすることがある(もともと音楽プレーヤーのメーカーなのに、ここを落としてはダメでしょう)。
など我慢できないレベルだったので、HDDスピンアップのタイムラグの問題かと思い、SSDに換装してみました。
換装したのはサムスン 840 Series MZ-7TD500B/ITです。(厚さもOK:オリジナル:7.5mmから7.0mmへ)
うまくいけば さくさく動作で容量2倍にアップ、多少ぶつけてもデータが壊れる心配のない、すばらしいバージョンアップになるはずだったのですが...
結果は、
・バッテリー寿命が著しく低下(音楽を聴いているとみるみる減っていき、満充電から約2時間でゼロに。)
・もっさり動作やBluetoothの音飛びは解消せず
というとても残念な結果になりました。
HDDはスピンダウンするとSSDよりも低消費電力のようです。
MZ-7TD500B/ITのラベルにRATED: DC+5.0V 1.7Aと書いてあり、単純計算で8.5W。これを見た時にイヤな予感はしていたのですが...
Archos内蔵のリチウムイオンポリマーが3,000mAhだとしても、×3.7で11.1Whなので、そんなものでしょう。
うまくいかなかったのでマネをする人は居ないと思いますので換装途中の画像掲載は必要はないでしょう。
(がっかりしてアップする元気もありません)。
2013/12追記:中古のArchos 70 IT 8GBを格安で入手しましたが、サクサク動きました。
HDDバージョンはSATAのところがボトルネックになって遅くなっているようです。HDDバージョンは全体的に動作がもっさりしていると評判は読んでいましたが、ここまで違うとは想定外でした。
Archos G9 250GBのTurboなら多少速いかと思いましたが、SATAがネックなら、やはりダメでしょうね。
ほぼ10年前にArchos Jukebox 6000を分解するで紹介したフランスのArchos社、まだ存続していました!
しかも、ハードディスク内蔵のディジタルメディアプレイヤーを未だに開発しています!
ハードディスクメディアプレーヤー好きのワタシも健在!
Android搭載、250GBハードディスク内蔵のArchos70 Internet Tabletを購入・分解しましたので紹介します。
米国の某通販サイトにて購入。3日で届きました。早っ。
訳あって、電源を入れる前に、早速分解開始。
裏面。
裏面四隅4カ所と、スタンドの下2カ所のネジを外します。
(保証シールの下に1個)。
マイクロヘックスローブ T6番です。
ネジさえ外せば、ラッチは非常にゆるいので簡単に上下を分解できます。
上下分解直後。
上:左からメイン基板、ハードディスク、リチウムイオンポリマーバッテリー(サイズが異なる物2個重ね)
下:左から振動モーター(と思ったらスピーカーでした。こんなにちっちゃいの〜?)、液晶モジュール、何かの基板
上と下を接続しているケーブルのコネクタは2カ所。
1つは、はね上げ式レバー。(画像は、レバーを上げたところ)。0.3mm(?)ピッチの超マイクロコネクタで、これを外すのは非常に勇気が必要です。
自己責任が守れない人は、ここで分解はやめましょう。
もう1つはスライド式レバー。
下基板全貌。
いろいろとゴムがべたべたと貼られています。
分かりにくいですが、左の画像の右下の黒いコネクタ押さえ用スポンジの下にハードディスクから出ているフレキシブルケーブルのコネクタがあります。
右下の黒いコネクタがハードディスク(のフレキケーブル)のコネクタ。
外したハードディスク。
ノイズ防止用の銅箔シールドがハードディスク両面と、フレキケーブルの両面にべったり。
ノイズ対策にずいぶん苦労の跡が伺われます。
銅箔をはがしていきます。
反対の面。
さて、使用されているハードディスクはSeagateの7mm厚の2.5インチシリアルATAでした。
型番はST92503010AS。
さて、実は分解の目的はハードディスクの換装・容量アップだったのですが、7mm厚のハードディスクは現時点でこれしかありません。
がっくり。
ネットで調べたけど使用されているHDD情報が得られなかったので自分でやってみました。
同じ轍を踏む人が出ないよう、このページを作成しました。
なお、HDDを換装できたとしても、Archos 5 ITでは起動後の初期化時に何らかのIDロックがかかるため、単純にハードディスクの内容コピー&換装では動作しないという情報がありますので、Archos
70 ITでも同様のハードルがあると思われます。
ハードディスク取り外し完了。
ということで、分解は終了。
元に戻したら、無事動作。
正面写真はうまく撮れなかったのでHP掲載の写真を拝借。
左右にステレオスピーカー内蔵。
このサイズならもう少し低音が出てもいいと思います。
(上の分解により、1cm×2cm×5mm?くらいの小さなスピーカーが使用されていることが判明。これでは仕方ないでしょう)。
音量を最大近くまで上げると、スピーカーではなく、デジタル回路かアナログ回路が原因と思われる音割れが発生します。
もう少しがんばって欲しかったところ。
とはいえ、スマートフォンの背面モノラルスピーカーと比べると雲泥の差です。
液晶は、縦のラインの隙間が少し気になります。40cmくらい離れれば気にならなくなりますが。
視野角はあまり広くないので、動画を鑑賞する際などは設置方法を工夫する必要があります。
少し離れて動画鑑賞くらいなら何とか堪えられますが、800x480ドットでは、コミックを読むのはちょっとつらいです(潰れた文字をがまんしながら何とか読んでいられるレベル)。
裏面。
左端に格納式のスタンドが付いています。
ラッチのが少々硬く、引き出しにくいです。
また、強度は必要最低限で、いつ折れるか心配です。
下側面には何も無し。
写真を撮るのを忘れたけど、上側面にも何も無し。
左側面。
左からミニHDMI、マイクロUSB(OTG タイプABメス)、3.5mmステレオヘッドホンジャック、DC5V充電用コネクタ(外径3.4mm、ピン径1.3mm)
右側面。
左からボリュームダウン・アップ、電源ランプ、電源ボタン。
ボリュームと電源ボタンが非常に近いので手探りだとよく押し間違えます。
以上〜。
*当然のことながら、このホームページを見て何かした結果については一切保証しませんので、ご自分の責任で行ってください。
こんなステキな品物を$300を切る価格で購入でき、非常に満足しています。
手のひらの上でハードディスクの振動を感じながら操作するのは変な感覚です。(この振動は、特に寝ながら動画を見ているときに多少気になります)。
フラッシュメモリの技術革新(容量アップ)のおかけでハードディスク搭載ポータブルメディアプレイヤーは無くなるかと思いましたが、まだまだ現役です。
無線ブロードバンド回線で、安定かつ廉価に動画配信ができるようになるまでは、需要は無くなることはないでしょう。
Last Update 2011/05 TTRMKR