携帯電話-固定電話アダプタでDTMF信号を使用する場合の注意事項

本製品(TTR-ADPT2-BT,TTR-ADPT1-BT,TTR-ADPT1-FOMA,TTR-ADPT1-BTFOMA)はDTMF信号(トーン信号、プッシュ信号)に対応しており、通話中に送話方向、受話方向どちらにも十分な音質でDTMF信号を伝えることができます。
しかし、同キャリア間の携帯電話同士の通話では、通話中に携帯電話のキーパッドを押してもDTMF信号を生成・送信しない仕様になっています(ドコモの例、図1)。これは、ソフトバンク同士、au同士でも同様です。
(異キャリア間でもDTMF信号が生成・送信されない場合もございます)。

付加番号ダイヤルイン
図1 携帯電話単体での通話でDTMF信号が送信されない例


従って、本製品を使用する場合、DTMF信号が使用できない場合があることにご注意下さい。
下図2は、外部の電話機(右側)から、内線電話機(付加番号ダイヤルイン・左側)へ着信する例です。
本製品とBluetooth接続またはFOMAケーブル接続する携帯電話がドコモ製の例で説明します。
この場合、
1)ビジネスホン主装置に着信するまではできます。
2)その後、外部の電話機のキーパッドを操作して内線番号を入力しても、(ドコモ携帯電話同士の通話なので)DTMF信号が送信されません。
従って、内線電話機を呼び出すことができません。
同様に、携帯電話がソフトバンク同士、au同士となる場合も付加番号ダイヤルインは使用できません。

付加番号ダイヤルイン
図2 使用できない例 (左側の付加番号ダイヤルインに着信する場合)

一方、図2の構成でも、以下の場合にはDTMF信号は使用できます。
・外部の電話機(右側)が固定電話・ビジネスホンで、右側で発信し、付加番号ダイヤルインの内線電話(左側)に着信する場合。(同キャリア間の携帯電話の通話にならないため)
・内線電話機から発信する場合。発信先は別のビジネスホン主装置に収容された付加番号ダイヤルインや外部の自動音声応答サービス(IVR)など。(本製品に接続する携帯電話ではなく、内線電話機がDTMF信号を送信するため)

下図3の例では問題ありません。
内線電話機(図では家庭用電話機)から外部の自動音声応答サービス(IVR)などを操作する場合。(本製品に接続する携帯電話ではなく、内線電話機がDTMF信号を生成するため)

付加番号ダイヤルイン
図3 使用できる例 (右側の自動音声応答サービスに発信する場合)