Personal Jukeboxを分解する

Personal Jukebox PJB-100は、韓国のHanGo社が開発している2.5インチハードディスクを使ったMP3プレーヤーです。
ここから購入することも可能ですが、僕はAkiba PC Hotlineの記事を参考に、秋葉原のTWOTOPから購入しました。
こういうのを自作したかったのですが、先を越されて悔しいです。
とりあえず、分解してみることにしました。

シルク印刷も何もなくてのっぺりしています。もうちょっとがんばって欲しいですね。



ボリューム・ヘッドホン端子・ロックスイッチ・DC入力・USBコネクタ






それ以外の面には何もありません。

裏。電池はリチウムイオン3.6V/1350mAhです。これで10時間持つので大したもの。



それではいよいよ分解。
左から順に表フタ・メイン基板・裏フタ



基板の表側にはハードディスク・コネクタ・ボリュームくらいしかありません。
ハードディスクはIBMのDBCA-204860。
PC Watchの記事によると、DARA-212000(12G)に換装可能です。



部品面。
DSP:Motorola XC56309PV80
FlashROM:AM29LV008B-120EC
DRAM:SEC KOREA 937 KM416V4104CS-L6
USBC:Philips PDIUSBD12
(左の写真はクリックすると拡大されます)


リチウムイオン電池の充放電コントロール部がどれなのかが分かりませんでした。
ヘッドホンジャックの取り付けが小さなランドにハンダ付けしてあります。ここが真っ先に破断故障することでしょう。このあたりのノウハウがまだまだです。

フロントパネル側。LCDとスイッチが組み込まれています。




フロントパネル側を分解したところ。
左から外ケース・ガラス液晶ユニット(タッチパネルはありません)・スイッチ基板兼液晶押さえ。
液晶は結構薄いのに、押さえのプラスチックが厚いです。もったいない!!

使ってみて

何と言ってもCDが100枚分も入るのは画期的です。また、ハードディスクを間欠動作させることでバッテリーが10時間持続するということを実証したということも素晴らしいです。
しかし、バッテリーが持つとは言え、持ち歩いて使う気にはなれません。ベルトクリップで腰に下げてもちょっと重さを感じますし、ハードディスクが動作中にコツンとぶつけるだけで壊れてしまいそうです。大容量を生かして、家庭内や車のBGMに使用するのが良いのではないでしょうか?(車の場合は緩衝剤で包んでおかないと振動で壊れるかも)。 音質は、付属のKOSSヘッドホンを使えばそこそこです。そのほかのインナーイヤータイプのヘッドホンだと低音が物足りなく、高音の濁りというか、割れがかなり気になります。
付属のライン接続用ケーブルでコンポにつないで聞く分には問題ありません。

この製品の致命的な欠点はMP3ファイルの転送にあります。
専用のソフトでファイル転送をするのですが、ファイル単位でしか転送できません。複数のファイルを選んでまとめて転送はできますが、ディレクトリ丸ごとの指定や、複数のディレクトリの指定、ましてや下の階層のディレクトリを全て転送ということができません。つまり、1ディレクトリを1CDとして分類している場合、CD1枚ごとに毎回ファイルを指定して転送操作をしないといけません。CDが500枚あったら500回操作を繰り返さないといけません。このため、残念ですが僕はこの製品を全く使っていません。
音楽を再生しながら転送もできるという、他社製品にはない特徴もあるのですが。


Last update: 2000/6 TTRMKR