ホットマウス

2007/4/24 あったかマウス情報

すでに製品化されてますね。サンコーレアモノショップにて。

2005/12/30 ホットマウス製作

2年ほど前に作ってみたものです。

LogitechのM-BJ79。(現在、販売終了と思われる)。
銘板には上記の通り書かれていましたが、
商品名はLogicoolのマウスマンモバイル:型番MM-70Sだそうです。

USB、PS/2両対応マウス。

表面はアルミ。
ずっと使いつづけると手の汗でアルミが腐食してしまうという情報もあり(^^;

アルミの裏に絶縁のためにポリイミドテープを張り、その上にヒーターとしてチップ抵抗をエポキシ接着剤で接着します。
アルミなので熱伝導性が良く、すぐに手に当たる部分の温度を上げることが可能です。
指先が特に冷えるので、そのあたりを考慮してチップ抵抗の配置を考えます。

また、温度センサとして、チップサーミスタも2箇所に接着します。

表面がアルミのままだとチップ抵抗の分布による温度むらを指先で感じてしまうため、表面に薄い革を張りました。
また、アルミのままだと温まるまでの間ひんやりしているので、その対策も兼ねています。

マウスはこのように3層構造になっていますが、取り付けたヒータが2層目のプラスチックに干渉するため、削っています。

このマウスは、分解するのが難しいです。

温度センサの線と、ヒーターの線を引っ張り出して、温度制御回路に接続。

ちょっと汚くて見づらいですが、ヒステリシス付きコンパレータでヒーターの温度をON/OFF制御。


マウスの裏には温度設定用のボリュームとヒータのパイロットランプ。


と、勢いで作ってみたのですが、USBのバスパワーでは電力が全然足らず、結局マウスケーブルを分岐して、ACアダプタを接続することに。(弱い....)。
USBから取れる電力は5V500mA=2.5W。実際には500mA引っ張ると4.5V程度まで電圧は下がるし、マウス自体の消費電力(100mA程度)もあるので取り出せる電力はもっと少ない。計算上は4.5V*(500mA-100mA)=1.8Wです。

ACアダプタを使用した今回の製作例では、ヒートアップ時は約7Wの電力で、30秒程度でホカホカになります。
定常状態では4〜5Wくらい必要そうです(もちろん外気温や設定温度によりますが)。
市販の製品として、USBあったか手袋というのはあります。このように布で覆えば2.5Wでも実用に堪えるのかもしれません。(でも、サンコーのHPを見ると、「じんわりと暖かくなってくる」と書いてあります。ホカホカではないのかも。まあ、低温やけどの心配がなくていいかもしれません)。

上の写真はPS/2アダプタを接続した状態ですが、PS/2ならもっと電力を引き出せるので、ACアダプタは要らないかもしれません。しかし、私はノートPCでUSB接続で使うことが多いので、実験していません。
PCMCIAは700mA〜1000mAまで取り出せるそうなので、候補のひとつではあります。(ネット情報であり、PCMCIAの規格を確認したわけではありません)。これだとデスクトップでは使えないですが。
やはりUSBポートから取るのがスマートですよね。2ポート使えば、計算上は4.5V*(500mA*2-100mA)=4.05W取れます。

使用感:
手が温かくなって気持ちいいです。
汗っかきなので、指先の汗で、張ってある革がしっとり(^^;
ずっと使っていると熱いくらい。

改良案:
・USBバスパワー:USBを2ポート使用したら、どこまで使えるか?
 (計算上は4.05W取れるので、定常的には実用に堪えると思われる)
・ノートパソコンでバッテリー駆動時にはヒータをOFFできるようにしないと、
 あっという間にバッテリーが切れてしまいます。
・USBサスペンド時にはヒータを切る。
など。

またつまらないものを作ってしまった...

要ACアダプタじゃ全くだめだし、USB2ポートっていうのもいまいちですよねぇ。
仮にUSB2ポート使用バージョンを作ったとしたら、需要はありますかね?

「USB2ポートでもいい」「USB1ポートでほんのりあったかタイプでいい」「○○円なら買います!」などのご意見、お待ちしております。TTRMKRまで。(件名の先頭に[ホットマウス]と入れてください)。

USBポートからもうちょっと電力が取れればいいのになあ。USB2.0デバイスになると、通信LSIだけでも結構消費してしまうし、USB接続の外付けHDDとかも苦労してますよね。


Last update: 2005/12/30